二次性高血圧のスクリーニング まずはこれだけ
はじめに
高血圧は多くの高齢者で見られる他、動脈硬化の要因となり多くの生活習慣病への悪影響を与える。
多くは一次性で降圧薬でコントロールするものだが、中には二次性高血圧もあり、治療法など最終的には手術療法の適応となる疾患もでてくる。
二次性高血圧は成人の高血圧の約10%を占める。そこで高血圧患者には二次性高血圧の可能性を考慮し病歴・身体所見で評価することが望ましいが、その適応は明確な基準はなく、今回は二次性高血圧のスクリーニングについてコンセンサスをまとめる。
二次性高血圧の原因・有病率
疾患別の有病率・スクリーニング検査
年齢別の割合
スクリーニングの適応
スクリーニングとして絨毯爆撃的に検査が行われていることがあるが、必ずしもそれが正しいとは限らず、不必要な検査を患者に強いることとなる場合も多い。
一般的には治療抵抗性高血圧、若年発症、低K血症などあり、各種ガイドラインを参考にスクリーニングの適応となる高血圧、病歴、身体所見を以下にまとめる