BCG接種の効果
・BCG接種は適切に行われれば結核の発病を接種しなかった場合の4分の1に抑える。
・結核性髄膜炎や粟粒結核など重篤な結核の発病予防には効果は確実。
・効果は10〜15年程度持続する
BCGと他の予防接種との間隔
・生ワクチン(MR、麻疹、風疹、水痘、ロタウイルス、生ポリオなど):27日以上あける
・不活化ワクチン(DPT、DT、日本脳炎、不活化ポリオ、インフルエンザ、B肝、ヒブ、肺炎球菌):6日以上あける
BCG接種の後27日間は他のワクチンの接種はできない。
接種不適当者
・明らかな発熱に呈している者
・重篤な急性疾患にかかっている明らかな者
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
・結核その他の疾病の予防接種、外傷等によるケロイドの認められる者
・免疫機能に異常のある疾患を有する者および免疫抑制をきたす治療を受けている者
・結核の既往のある者
・上記以外で予防接種が不適当な状態にある者
接種要注意者
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発達障害等の基礎疾患を有する者
・予防接種で接種後2日以内に発熱の見られた者および全身性発疹等
・過去の痙攣の既往のある者
・過去に免疫不全の診断がなされている者および近親者に先天性免疫不全症の者がいるもの
・本剤の成分に対してアレルギーを呈する恐れのある者
・過去の結核患者との長期の接触がある者そのほか結核感染の疑いのある者
併用禁忌
・副腎皮質ホルモン剤
→シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等
BCG接種後の注意
・接種部位の少量の出血は放置し自然乾燥させる
・接種部位が乾いても1時間程度は紫外線を避ける
・BCG接種当日の入浴は可能。ただし接種部位をこすらない
・接種部位を清潔に保つ
コッホ現象
・結核感染を受けている人にBCG接種を行なった場合、接種後の早い時期、接種部位に強い反応が起こること