とある総合診療医のノート

地方病院勤務総合診療医の日々の勉強・学びのアウトプット

アルツハイマー型認知症の薬物療法についてまとめてみた

Ⅰヶ月のおよその薬価

アリセプト(後発品)2070円 レミニール10069円 リバスタッチ11622円 メマリー12051円

効果の割に結構な高い、、、

剤形はかなりあるためリバスタッチの使用用途はあまりない。OD剤でも内服困難、内服薬で副作用が許容できない場合かつ家族、介護者の希望がある場合に使用するべき薬剤である。

リバスタッチに変えても用量依存性に9割以上が接触皮膚炎となるため使用頻度はかなり少なくなるだろう。

認知症薬の適応・効果

ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミンVSプラセボの13件RCTのメタアナリシスでは軽症から中等症(MMSEでいうと10以上)に投与した場合どの薬剤でも6〜12ヶ月後にMMSE1.37店程度の改善を認めた。

具体的にいうとⅠ年で2ヶ月間の症状の進行を抑制した。

しかし施設入所やADLの維持など長期転帰コリンエステラーゼ阻害薬で有意に改善されるかははっきりしていない。また有意な効果がなく費用対効果が乏しいという考え方もある。

現状まとめると継承のアルツハイマー病の患者さんには使用した方がいいものの効果が乏しい場合や副作用が強い患者さんでは使用するメリットはあまりない。

治療をどのくらい続けるのかは決めっていない。MMSEが10点未満になったりFunctional assessment staging(FAST)分類のStage7a以降に進行した場合は効果がほぼない。

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